genkishoki’s blog

心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全)の手術に関する記録です。

術後1か月

あっという間ですが、術後1か月が経ちました。今では普通に仕事をしています。

 

退院してすぐに、在宅勤務の形で仕事を開始。必要な連絡は主にメール。新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、会議はリモート形式が増えているので、意外と不自由なくこなせていたりします。

 

術後3週間目から、本格的に出勤開始。電車に揺られて1時間の通勤は正直なところ体力的にまだまだ厳しいというところ。特に駅の階段は上り切ると、少し休んで呼吸を整えないと苦しいです。これは心臓というより、足腰が萎えてしまったことによるもののような気がします。

 

一方で、不整脈はほぼ出なくなり、心理的な負担は減りました。傷の痛みも多少は残りますが、鎮痛剤を飲まなくても過ごせるレベル。基本的に生活で困るようなことは、何もないという状況です。

 

あと不思議な感じですが、退院直後よりも1か月以上経過した今の方が、少し痛む時が多い気がします。どちらかというと神経痛のようなピリっとした痛みなので、感覚が少しずつ正常に戻ってきたとういことなのかな?

減塩!

今後の心臓への負担を考え、極力減塩に努めてほしいとの説明がありました。一時的な話ではなく今後ずっと、、、という話。

 

病院食は1日あたり6グラム以下になるよう調整されているそうです。日常生活でこの水準を達成するのはほぼ無理だそうで、とはいえ「8グラム以下を目指す」とか、「前日摂りすぎたら翌日頑張って抑える」とか、工夫してくださいとのこと。

 

自宅で料理する分には多少抑えられるものの、仕事に復帰した後は、外食とかコンビニ弁当とか、増えてくると思います。ちなみにコンビニの唐揚げ弁当を見てみたら、1個で7グラムを超えてました。これ、正直無理なのでは?

 

ちなみにいろいろ見て一番塩分が少なかったのは塩カルビ弁当(1.6g)でした。「塩」って書いてあるのに。。。

 

昼食は外食等にならざるを得ないので、朝と夜は野菜とか豆腐だけとかで、塩分ゼロを目指してやっていこうかなと思います。なお。ドレッシングや醤油も当然塩分が入っているので、ドレッシング代わりにレモン汁を買いました。

退院

2020年7月11日(土)、2週間の入院期間を終えて、無事に退院しました。

 

7日(火)くらいの時点で、自身の感覚としては「いつでも退院できそう」という感じでしたが、血栓を防ぐための薬であるワーファリンの調整が完了していないとのことで少し日数がかかり、11日(土)の退院となりました。

 

ワーファリンは人によって効き方が随分と違うそうで、わたしの場合は少しずつ量を増やして、最終的に4.5錠/日となりました(細かい)。

 

退院当日に執刀医の先生と今後の生活についていろいろ話をしました。

 

痛みはある程度抑えられているものの、体力は落ちているので、週明け7月13日(月)からの1週間は出社せず、自宅のパソコンから会社にアクセスしつつ在宅勤務。日常生活を送りながら少しずつ体調を整えて、7月20日(月)から出勤予定としました、

 

退院後の最初の通院は7月20日(月)の朝にして、いろいろ検査をし問題なければ出勤OKということになります。

 

入院前は正中切開も覚悟し、術後1ヶ月は休みかなと思っていたことを考えると、随分と早い復帰になりました。術後1週間くらいで症状はだいぶ落ち着いていたので、病室(個室)から会社へ電話してアレコレ仕事の話をしていたので、あまり浦島太郎的な感じがしないのは幸いです。

 

なお、ここで先生から完全内臓逆位の話になり、最近では10万人に1人くらいの割合と言われていること、その中で更に心臓の手術が必要になるケースはもっと稀であろうとのこと、説明がありました。年間1,000件以上の心臓手術を行なっている当病院でも、過去の症例を遡ってみて2人目とのことでした。

 

リハビリ2日目以降

2020年7月5日(日)は、リハビリお休み。まだきちんと歩けるか怪しいので、室内でトイレまでの歩行は可。それ以外で勝手に室外を歩いてはダメとのこと。

 

体を動かせば、胸や脇腹が痛むものの、我慢できないほどではない。ただ事前に病院から説明を受けていたとおり、寝返りがうてないまま長時間寝ていることにより、背中や肩が痛い。これは結構厳しく、相談したところ「ある程度動けるようになるまでは、痛み止めでしのぎましょう」とのこと。

 

そして週明け2020年7月6日(月)から、リハビリ開始です。土日でトイレには問題なく行ける程度には回復しており、リハビリルームまでは歩いて行きます。リハビリ開始前に、血圧や心拍数等を確認。モニターでチェックできる心電図を装着して、バイクを始めます。

 

一番軽い負荷でのんびり漕ぎます。「ゆっくり歩いているくらいの運動量」だそうで、ほぼ踏んでいる感じがしません。途中で漕ぎながら血圧をチェックされるも、開始時から変化なし。

 

30分程度で終了し、再度バイタルチェックするも、各項目変化なし。軽すぎないのかな?と思うが、「事実上初日で心臓に負担をかけないことが第一なので慎重に」というのと、「明日以降、どの程度の影響が出るのかを見たい」とのことでした。

 

短時間ですが、久しぶりに体を動かせて、少し体が軽くなった気がします。実際、この日の夜はよく眠れました。

 

前の週にICUから戻ってきてからは、麻酔の影響が残っていたのか、あるいは環境が変わったからなのか、夜にほとんど眠れていませんでした。10分とか15分とかウトウトして、また目が覚めての繰り返しで、夜が非常に苦痛で睡眠薬をもらうも効果なし。半ば諦めていましたが、リハビリ始めて以降は、退院までよく眠れるようになり、背中や肩の痛みも気にならなくなりました。

 

余談ですが、全然スカスカのエアロバイクで負荷がかかっていなかったはずですが、翌朝にはだいぶ疲れが溜まっていました。

 

心肺機能は手術で劇的に回復したが、1週間の寝たきりで、思った以上に筋力は落ちているようです。それも月〜金の5日間のリハビリで、手術前の水準までにもどりました。

 

歩行速度、椅子からの立ち上がり速度等を術前に測定していますが、わたしくらいの年齢であればすぐに戻るみたいですね。

 

そろそろ退院です。

リハビリ初日

引き続き2020年7月4日(土)、最初のリハビリです。

 

今日は今の状態を見るだけとのことで、ベッドからの立ち上がりを2-3回やって脈拍や血圧を測り、次に部屋を出て10歩くらい先の休憩室へいき、また脈拍や血圧を測るだけ。

 

退院の時期とか予測がつくのか聞いて見たところ、立てるし歩けるので翌週半ばくらいにはかなり歩ける状態だと思うが、ワーファリンという血液サラサラ薬の効き方が人によって変わるので、そこの調整にもう少し時間がかかるかもしれないとのことでした。まぁ、入院期間2週間というところになるので、そんな感じなんでしょうか。

 

来週以降はフロア内を2周歩くのが目標、その次は一人でシャワーを浴び、段々と負荷を掛けて、最後には一人で歩いて帰れる予定だそうです。

 

痛みは思ってたほどではないですが、夜寝るときはやはり痛い。脇腹が痛くて簡単に寝返りが打てないというのも理由なのかな?

 

あと、心臓のポンプ機能が急に強くなって身体に馴染んでないからなのか、心臓を下にして横向きに寝るとスゴイドキドキします。でも反対側を下にすると痛くて眠れません。

術後のあれこれ(3)

2020年7月4日(土)、朝、執刀医の先生が来られ、傷口の具合を見てくれました。

 

ドレーンからはまだかなりの出血がありますが、「チョット早いけどぬいちゃいましょう!オシッコの管も、歩けそうだから抜きましょう!首の点滴は、もう今抜いちゃいましょう!」。

 

早いな。。。

 

首の点滴は2種類入っていたけど、心臓の機能を助ける薬だけ終了。ヘパリン(血栓の予防薬??)は続けるので、そちらは病棟の看護師さんが後で腕に入れる模様。

 

ドレーンも抜きましたが、こちらは血の混じった液が垂れているようで、厚手のガーゼを当てました。午後、また貼り替えるそうです。

 

尿管も病棟看護師が後ほど対応。

実はこの尿管カテーテルを抜くのが痛いらしいという話を以前知人から聞いており、今回の手術で事前に一番不安だったことでした。

 

午後、男性の看護師が来られて外してくれました。スゴイ痛いと聞いていて心の準備が出来ていたからか、思ったほどではなかったです。

あと、正直いい年のおじさんが若い女性に外してもらうのにも抵抗がありましたが、そういうところも配慮してくれているんでしょうか??

 

夕方、ドレーンのキズのガーゼ交換に来られましたが、外して見てみると、レンタルパジャマまでバッチリ染みています。一日あたりの定額なのか、替えのパジャマを何も言わずに持ってきてくれました。

 

ただ、染み出しはそれが最後だったのか、それ以降は殆ど出ませんでした。ドレーン刺してた方が止まりにくいんですかね。

術後のあれこれ(2)

よく、麻酔をかけて数字を数えている間に「1、2、3、ハイ!」で終わると言いますが、実際はチョット違いますね。

 

麻酔で意識がなくなり、ふと気がつくとICUにいて「あれ?まだ手術始まらないのかな?」という感じでもうろうとしています。

 

また記憶が飛んで、次は口に呼吸器を突っ込まれて身動きできないように拘束されます。(うっすらとしか覚えていませんが、ここが一番苦しかった気がします。痰を吸引して欲しいのに伝わらず、息ができなかったり。妻は人造人間みたいと言ってました)。

 

手術は11:00-17:00で6時間だったそうです。やはり時間がかかり、且つ出血も多かったそうです。ICUは7月3日(金)までいました。殆ど記憶がありません。出血の分、通常より長い期間ICUにいたそうです。

 

3日からは奮発して個室です。ただ薬が効いているのか、呂律が回らず、歩くこともできません。管は首に点滴2本、お腹にドレーン1本、お小水の管1本とモリモリです。

 

こんな状態で、仕事に復帰できるのか不安。。。

 

ちなみにコロナで面会禁止ですが、ICUにいる間は例外とのこと。妻は毎日、面会に来てくれていたようです(全く覚えてないけど)。

 

妻にも、それから子どもを見てくれている妻のお母さんにも感謝です。7月5日(土)からは一般病棟に移ったことで再び面会禁止。妻もコンビニでデザートを買って、のんびりくつろいでから帰るそうです。